今週末公開 2016 年6月1日〜

植物図鑑 運命の恋、ひろいました

6月4日公開

「図書館戦争」「フリーター、家を買う。」など数多くの著作が映像化されているベストセラー作家・有川浩による恋愛小説を映画化。「EXILE」「三代目J Soul Brothers」のパフォーマーとして活躍する岩田剛典と、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」や映画「バンクーバーの朝日」の実力派若手女優・高畑充希が主演を務める。ごく普通のOL・さやかは、ある日、マンションの前で行き倒れていた青年・樹と出会う。半年間という期限付きで樹はさやかの家で暮らすことになり、料理上手で野草に詳しく、それまで知らなかった世界を優しく教えてくれる樹に、さやかは次第に惹かれていくが……。

監督:三木康一郎
出演:岩田剛典、高畑充希、阿部丈二
配給:松竹

公式サイト:http://shokubutsu.jp/index.html

 

 

探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海

6月4日公開

和製シャーロック・ホームズとも称される脳科学者の御手洗潔。彼が難事件を次々と解決する小説シリーズがいよいよ映画化される。〈御手洗潔シリーズ〉は、日本を代表する本格ミステリーの巨匠・島田荘司が1981年に発表したデビュー作『占星術殺人事件』から始まり、総部数550万部を更新し続けている大人気シリーズだ。その49作目にして最新作の『星籠の海』(講談社刊)は、上下巻866ページからなる大冊。その面白さを損なうことなく、映画オリジナルのキャラクターも投入して大胆な脚本化を施した映画が『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』である。
物語は、瀬戸内海・愛媛県の小さな島に、身元不明の死体が半年間で6体流れ着くという難事件で幕を開ける。この事件に興味を持ち、御手洗はさっそく現地に飛ぶ。福山で捨てられた死体が瀬戸内の複雑な海流でこの入江に流れ着いたことを突き止めた御手洗は、福山へ移動する。すると、外国人女性の変死体や、口と目を縫い合わされた居比夫婦が赤子を殺され滝つぼで発見されるなど、奇妙な事件が立て続けに発生する。一見したところ関連性のなさそうなこれらの事件は、果たして繋がっているのだろうか? だとすれば、鍵を握る人物は誰なのか? 事態は戦国時代、そして幕末の歴史ミステリーも紐解きながら、予想外のクライマックスへと突き進む。

監督:和泉聖治
出演:玉木宏、広瀬アリス、石田ひかり
配給:東映

公式サイト:http://www.mitarai-movie.jp

 

 

雨女

6月4日公開

03年「呪怨」、05年「輪廻」、09年「戦慄迷宮3D」、11年「ラビット・ホラー3D」など、数々のホラー映画を世に送り出し、04年の「THE JUON/呪怨」では日本人監督として初の全米興行収入1位(実写映画)を記録するなど、世界中に恐怖と、その名を轟かせる清水崇監督。<恐怖>を描くことでは、右に出るものはいないと言っても過言ではない清水崇監督が、劇場用ホラー映画として6年ぶりに仕掛けるのは、世界中が注目する体感型上映システム4DX®を最大限駆使した恐怖エンターテインメント! 徹底的に4DX®システムを研究し、生み出された本作は、五感を直接刺激し、心の底まで恐怖を沁み渡らせる臨場感たっぷりの<新しい恐怖領域>だ!
主演は今最も注目される若手女優・清野菜名。初めてのホラー映画に挑戦する。共演として若き俊英・栁俊太郎や高橋ユウ、ベテラン俳優・田口トモロヲがホラー界の鬼才のもとに集結。清水崇監督の演出により徹底的に追い詰められたキャストたちが生み出す空気は、観るものすべてを恐怖の世界へと誘う。

監督:清水崇
出演:清野菜名、栁俊太郎、高橋ユウ
配給:ユナイテッド・シネマ

公式サイト:http://www.ame-onna.jp/index.html

 

 

デッドプール

6月1日より、TOHOシネマズ日劇ほかにて公開

こんなヒーローを待っていた!お行儀のいい正義の味方はもう古い!?
能天気で無責任。口からとびだすのは毒舌ばかり。子どものようなギャグが大好きで、すぐにブチキレる。美女には弱く、自分のことを「俺ちゃん」と呼ぶ軽さ。そしてハローキティのグッズを愛用する、お茶目な一面も!人類を守るなんて正義感は最初からゼロ。あくまでも自分のため、あるいは報酬のために戦う。生死を分ける戦闘の最中も、おしゃべりは止まらない。しかもカメラに向かって映画の観客に語りかけるサービス精神(?)も満点。誰もが惚れるスーパー無責任男がついに日本上陸!
ウェイド・ウィルソン/デッドプールを演じるのは、ライアン・レイノルズ。ピープル誌が選んだ「最もセクシーな男」で、あのブレイク・ライヴリーの夫だ!『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(09)でもデッドプール役を演じた彼は、長年、本作の実現を夢みてきた。今回、プロデューサーも兼任し、満を持して『デッドプール』を完成。前作“緑のヒーロー”の汚名をあっさりと返上し、本作はキャリア最高の当たり役になった。
彼の恋人ヴァネッサ役には、TVドラマ「HOMELAND」(11〜)でエミー賞にノミネートされ、「GOTHAM/ゴッサム」(14~)にも出演したモリーナ・バッカリン。宿敵のエイジャックスを『トランスポーター イグニション』(15)で、ジェイソン・ステイサムから主役を受け継いだエド・スクラインが演じている。さらにエイジャックスの片腕、エンジェル・ダスト役で『ワイルド・スピード EURO MISSION』(13)のジーナ・カラーノが、女子格闘技界の第一人者らしいアクションを披露する。製作総指揮を務めるマーベル・コミックのトップ、スタン・リーの、とんでもないシーンでのカメオ出演も観逃せない。あらゆる点でアクションヒーローのイメージを覆す「規格外」のヒーロー、デッドプールに世界が夢中!

監督:ティム・ミラー
出演:ライアン・レイノルズ、モリーナ・バッカリン、エド・スクレイン
配給:20世紀フォックス映画

公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/deadpool/

 

 

熊川哲也 Kバレエ カンパニー 「ドン・キホーテ」 in Cinema

6月4日より、ユナイテッド・シネマ、シネプレックス、YEBISU GARDEN CINEMAにて公開

世界的バレエダンサーの熊川哲也が主宰するKバレエカンパニーの人気演目「ドン・キホーテ」を映像化しスクリーン上映。2016年3月、東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホールで上演された舞台を収録。スペイン、ラマンチャ地方の田舎町で暮らす老紳士ドン・キホーテ。中世の騎士道物語を愛するあまり現実と空想の区別がつかなくなった彼の前に、キューピッドに導かれた美女が現われる。その女性こそが自分の思い人ドルネシア姫だと考えたドン・キホーテは、農夫サンチョ・パンサを連れて姫探しの旅に出る。一方、バルセロナの旅籠の娘キトリは理髪師バジルと恋人同士だったが、キトリの父は金持ちの貴族ガマーシュに娘を嫁がせようとしていた。そんな中、街にやって来たドン・キホーテは、キトリが探し求めていた姫君だと思い込む。

出演:白石あゆ美、伊坂文月、スチュアート・キャシディ

公式サイト:http://www.tbs.co.jp/kumakawa/special/

 

 

王の運命(さだめ) 歴史を変えた八日間

6月4日より、シネマート新宿ほかにて公開

18世紀の朝鮮王朝で王と王位継承者である実の息子との確執により起きたとされる史実を元にした歴史ドラマ。朝鮮第21代国王・英祖(ヨンジョ)は、息子・思悼(サド)を優れた王位継承者に育てあげようとした。しかし、芸術と武芸を好む自由奔放な青年へと成長した思悼に、英祖の期待は失望と怒りに転じる。思悼もまた、父と子として接することのない英祖に憎しみを覚えるようになる。2人の心がすれ違う中、英祖は実の息子を米びつに閉じ込めようとする。父・英祖役にソン・ガンホ、息子である思悼役にユ・アイン。監督は「ソウォン 願い」のイ・ジュンイク

監督:イ・ジュンイク
出演:ソン・ガンホ、ユ・アイン、ムン・グニョン
配給:ハーク

公式サイト:http://www.ounosadame.com/index.html

 

 

サウスポー

6月3日公開

『ロッキー』や『ミリオンダラー・ベイビー』、『シンデレラマン』や『ザ・ファイター』など、ボクシング映画には数多くの名作が存在する。その理由はスポーツ映画としてのおもしろさだけでなく、彼らをリングに駆り立てる、家族や恋人や友人たちとの魂のドラマが、多くの人の琴線に触れるから。『トレーニング デイ』や『イコライザー』を手がけ、自身も熱心なボクサーであるアントワーン・フークア監督と、高い評価を受ける演技派のジェイク・ギレンホールが初タッグを組んだ本作。どん底まで落ちたボクサーの復活劇は、亡き妻との強い絆を描いたラブストーリーであり、娘と父親が成長していく親子の物語でもある、心を揺さぶる珠玉の愛のドラマだ。無敵のチャンピオン、ビリーを演じたのは、『ブロークバック・マウンテン』でアカデミー賞にノミネートし、『ナイトクローラー』の怪演も記憶に新しいジェイク・ギレンホール。6か月にわたってトレーニングを行いボクサーのフィジカルを体得。ノースタントで演じた手に汗握るファイトシーンは圧巻だ。不完全な主人公を支え、大きな愛で包み込む美しい妻モーリーンを演じたのは、『スポットライト 世紀のスクープ』で本年度アカデミー賞にノミネートしたレイチェル・マクアダムス。ビリーの指導者となり、彼の人生をも救済する役目を担うトレーナーのティック役には、『ラストキング・オブ・スコットランド』でオスカー俳優となったフォレスト・ウィテカー。主題歌は実はその半生が本作のモチーフとなったエミネムによる書き下ろし曲「Phenomenal」。エミネムはサウンドトラックのエグゼクティブ・プロデューサーを務めるなど、熱心に作品に参加し音楽の面からサポートしている。また、カーティス・‘50セント’・ジャクソンがビリーの10年来のマネージャーを熱演し、リタ・オラも少ない出演時間ながら強烈な印象を残す役柄で登場するなど、音楽好きも見逃せない作品になっている。

監督:アントワン・フークア
出演:ジェイク・ギレンホール、レイチェル・マクアダムス、フォレスト・ウィテカー
配給:ポニーキャニオン

公式サイト:http://southpaw-movie.jp

 

 

その女諜報員 アレックス

6月4日より、角川シネマ新宿ほかにて公開

タフでハードなヒロインが暴れまくるアクションは数々あれど、疾走感と痛快さでは追従を許さないアクション・エンターテインメントの登場だ。治安騒然たる南アフリカ・ケープタウンを背景に、美しきアウトロー、アレックスがアメリカの巨悪に牙をむく。殺しのプロたちを相手に、アレックスの問答無用の戦いがはじまる。全編、息を呑むようなアクションとスタントの連続。スピーディな語り口でサスペンスを貫くのは、クリント・イーストウッドの愛弟子スティーヴン・S・カンパネッリ。カメラオペレーター、ステディカム・オペレーターとして、『マディソン郡の橋』から最新作『アメリカン・スナイパー』に至るまで、イーストウッドの右腕として活動したカンパネッリは、師匠の演出力、映像センスを自らのものにして、ここに劇場映画監督デビューを果たした。ヒロイン、アレックスに扮するのは『007/慰めの報酬』のボンド・ガールに抜擢され、トム・クルーズと競演の『オブリビオン』、『スパイ・レジェンド』などで知られるオルガ・キュリレンコ。モデル出身のスレンダーな肉体を駆使して、激しいスタントもみごとにこなしてみせる。このアレックス役で、キュリレンコにアクションヒロインとしての新しい魅力が加味されることになった。アレックスをつけ狙う凄腕エージェントには、テレビシリーズ「ザ・フォロイング」や『ソロモン・ケーン』(劇場未公開)で強烈な個性を発揮した、英国出身のジェームズ・ピュアフォイ。続いて『マンデラ 自由への長い道』のリチャード・ロシアン、『ヘル・アイランド』(劇場未公開)のコリン・モスなど、男臭い俳優が名を連ねている。さらにカンパネリの監督デビューを祝して、イーストウッド・ファミリーの一員であるアカデミー賞受賞俳優も重要な役で出演している。アレックスの軌跡をスリリングに綴った脚本は、『飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』のアダム・マーカスとデブラ・サリヴァンが担当。撮影は『ランボー 最後の戦場』のグレン・マクファーソン。音楽はフランス出身のロラン・エケン。戦うヒロインは美しい!きびきびした演出とヒロインの存在感が群を抜いた、これぞアクション・エンターテインメント!

監督:スティーブン・カンパネッリ
出演:オルガ・キュリレンコ、ジェームズ・ピュアフォイ、リー=アン・サマーズ
配給:アークエンタテインメント

公式サイト:http://momentum-movie.com/#top

 

 

走れ、絶望に追いつかれない速さで

6月4日より、ユーロスペースほかにて公開

史上初となる 東京国際映画祭2年連続入選を最年少にして果たした中川龍太郎監督の最新作。
主演の太賀は第6回映画賞にて最優秀新進男優賞『ほとりの朔子』を受賞した期待の若手俳優。死んだ親友・薫役には中川監督の前作『愛の小さな歴史』から引き続き出演し『 恋の罪』でも注目を集めた小林竜樹が熱演。そしてヒロインに実力派女優の黒川芽以『ドライブイン蒲生』を迎えた まさに次世代を担う若手俳優たちが集結した作品となっている。
青春時代を共有した親友・薫の死を受け入れられないでいる漣。描き遺された絵には薫の中学時代の同級生「斉木環奈」の姿があった。薫にとって大切な存在であり続けた彼女に薫の死を知らせるべく漣は単身、彼女の元へ向かう決意をする…。
この映画で描かれているのは「死」を通して新たに発見される「生」の煌めきである。主人公の漣が親友の死を受けて、悲しみのあまり感情を動かすことができないでいる姿や、ふとした瞬間に溢れ出す感情。一人の死が多くの生を翻弄する、そんな瞬間。実力派として注目の若手俳優、太賀、小林竜樹、黒川芽以が織りなす繊細な感情の機微は見所。

監督:中川龍太郎
出演:太賀、小林竜樹、黒川芽以
配給:Tokyo New Cinema

公式サイト:http://tokyonewcinema.com/works/tokyo-sunrise/#trailer

 

 

FAKE

6月4日より、ユーロスペースほかにて公開

『A』『A2』以来実に15年ぶりの森達也監督作。佐村河内守氏の自宅でカメラを廻し、その素顔に迫る。取材の申し込みに来るメディア関係者たち、ことの真偽を取材に来る外国人ジャーナリスト…。市場原理によってメディアは社会の合わせ鏡となる。ならばこの「ゴーストライター騒動」は、社会全体が安易な二極化を求めていることの徴候と見ることもできる。 はたして何が本当なのか? 誰が、誰を騙しているのか? 映画は、この社会に瀰漫する時代の病をあぶりだしながら、衝撃のラストへとなだれ込む。

監督:森達也
出演:佐村河内守
配給:東風

公式サイト:http://www.fakemovie.jp

 

 

任侠野郎

6月4日公開

俳優やタレントとしても活躍中の漫画家・蛭子能収の長編映画初主演作品がついに完成した。その名も『任侠野郎』。タイトル通り、60~70年代に一世を風靡した東映ヤクザ映画を彷彿とさせる、正統派の“任侠映画”である。監督は、『THE夜もヒッパレ』などの人気番組を手がけるテレビディレクターの徳永清孝。「蛭子さん主演でかっこいい作品を作りたい」との思いから、今作で初メガホンに挑む。そして脚本は、ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズなどで知られる福田雄一が担当。エンタテインメント界で今、最も注目を集めるクリエイター二人のコラボ作品としても必見の一作だ。だが何より特筆すべきはやはり、主人公・柴田源治に扮する蛭子能収の、正々堂々の役者ぶり。テレビのバラエティ番組では常に笑いを振りまく彼だが、本作では一転、義理人情に厚い凄腕の侠客を、極めてシリアスな表情で演じ切っている。その朴訥とした佇まいや口調からにじみ出る“人間力”が、暗い過去を背負って生きる源治の孤独と悲哀を見事に表現しているのだ。さらには、代役なしで挑んだというダイナミックな殺陣や、自らが唱うオリジナル挿入歌など、まさしく“かっこいい蛭子能収”がスクリーン上に溢れ返っているのである。また、脇を固める豪華共演陣も要注目。柳楽優弥、大谷亮介、中尾明慶、やべきょうすけら、今や日本映画界に欠かせない存在となった面々が、巧みな芝居で任侠の世界に生きる男たちを好演しているほか、トリンドル玲奈、橋本マナミ、橘ケンチ(EXILE)、北原里英(NGT48)といった近年成長著しい若手俳優たちが、魅力的なキャラクターを体当たりで熱演。加えて、心優しき商工会長を演じる安田顕と小狡いヤクザの組長に扮する佐藤二朗の存在感は圧巻。的確かつ遊び心に満ちた二人の怪演は、一度見たら目が離せなくなってしまうはずだ。往年のヤクザ映画ファンは“王道の任侠映画”の世界を、テレビ好きの諸兄は“いつもとは違うかっこいい蛭子さん”の姿を、心行くまで堪能できること請け合いの『任侠野郎』。「『どんな作品になってるんだ?』と疑問に思いつつも、温かい目で観に来ていただけたらありがたいです」とは、本作完成直後の蛭子能収のコメントだが、いずれにせよ、誰もが忘れられない強烈な映画体験をもたらしてくれることは確かだ。

監督:徳永清孝
出演:蛭子能収、柳楽優弥、トリンドル玲奈
配給:KATSU-do

公式サイト:http://ninkyo-yaro.com

 

 

ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出

6月4日より、シネスイッチ銀座ほかにて公開

今年生誕90周年を迎え、イギリス史上最高齢・最長在位の君主であるエリザベス女王は、王女時代ロンドンの街中でお忍びの一夜を過ごした。時は1945年5月8日、ヨーロッパ戦勝記念日を祝うために、当時19歳のエリザベスは、父である国王ジョージ6世の許しを得て外出し、王宮の外で王の演説に耳を傾け、リッツ・ホテルでワルツを踊ったという。妹の恋多きマーガレット王女も同行していたことから、『ローマの休日』はここから生まれたのではないかとの声もあった実話を基に、プリンセスが初めて自由を謳歌した、ときめきと感動の一夜が映画化された。エリザベス王女には、「世界で最も美しい顔ベスト100」に4年連続でランクインしたサラ・ガドン。国王に英国美青年ブームの先駆けとなったルパート・エヴェレット、王妃にアカデミー賞2度ノミネートを誇るエミリー・ワトソン。監督は『キンキーブーツ』のジュリアン・ジャロルド。その夜、エリザベスが経験した、数々の思いがけない出会いを「イン・ザ・ムード」「タキシード・ジャンクション」など往年の名曲に乗せて描く──可憐なプリンセスに芽生える次期女王としての自覚と覚悟が、全ての女性を元気づけるハッピーな人間讃歌が完成した。

監督:ジュリアン・ジャロルド
出演:サラ・ガドン、ベル・パウリー、エミリー・ワトソン
配給:ギャガ

公式サイト:http://gaga.ne.jp/royalnight/

 

 

団地

6月4日より、有楽町スバル座、新宿シネマカリテほかにて公開

実在の逃亡犯をモデルに、哀しくも力強い“人間の業”を余すところなく描ききった異色の犯罪ドラマ『顔』。それは妹殺しをきっかけに35年間引きこもっていた実家を飛び出し、世を忍ぶホステスとして人と知り合いながら、生々しく表情を変えていく女性の物語だった。内面からにじみ出る生命力は観客に圧倒的な記憶を残し、2000年度「キネマ旬報ベスト・テン」の日本映画部門第1位(批評家、読者選出のダブル受賞)、主演女優賞(藤山直美)、助演女優賞(大楠道代)、監督賞(阪本順治)、脚本賞(阪本順治、宇野イサム)を独占。その他にも数多くの映画賞を総ナメにした。今では日本映画の新たなクラシックに数えられる1本だと言えるだろう。あれから16年。日本を代表する舞台女優・藤山直美と阪本順治監督のコンビが再びタッグを組んだ! 映画ファンが待ち望んだ新作『団地』は、阪本監督が藤山直美のために書き下ろした完全オリジナル脚本の会話劇。さまざまな人生が交差する団地という“小宇宙”を舞台に、ごく平凡な夫婦の全然普通じゃない日常を、独特のオフビートな感覚で描きだす。抑制の効いたセリフから漂う何とも言えないオカシミ。そして物語全体を支配する、ちょっぴりブラックなスパイス──。まさに稀代のコメディエンヌ・藤山直美の未知なる魅力を引き出した新境地の“人間関係コメディー”だ。

監督:阪本順治
出演:藤山直美、岸部一徳、大楠道代
配給:キノフィルムズ

公式サイト:http://danchi-movie.com

 

 

鏡は嘘をつかない

6月4日より、岩波ホールにて公開

インドネシアの海域ワカトビを舞台に、漁に出たまま帰らぬ父を待ち続ける少女の成長を描く。海釣りに出かけたまま行方不明となった父との再会を信じている12歳のパキス。父からもらった鏡は彼女の唯一の希望だった。鏡と水を使い、人やものを探す神聖なバジョの儀式で一向に鏡に現れることのない父親の像をパキスは待ち続ける。パキスの母タユンも夫の死を受けいれられずにいたが、漁村にやってきた青年トゥードと行方不明の夫への思いとの間で苦悩する。監督はインドネシアを代表する映画監督ガリン・ヌグロホの娘で、本作が長編初監督となるカミラ・アンディニ。ヌグロホは本作でプロデューサーを務めた。

監督:カミラ・アンディニ
出演:アティクァ・ハシホラン、レザ・ラハディアン、ギタ・ノバリスタ
配給:パイオニア映画シネマデスク

公式サイト:http://www.pioniwa.com/kagamimovie/

 

 

高台家の人々

6月4日公開

「ごくせん」「デカワンコ」などのヒット作で知られる森本梢子が新たに描き下ろし、全国3000店の書店員が選ぶ「NEXTブレイク漫画RANKING BEST50」で第1位に輝いた大人気コミックを実写映画化した『高台家の人々』。口下手で不器用な“妄想”が大好きなヒロイン・木絵と、人の心が読める“テレパス”のイケメン・エリートの恋を描いた本作は、これまでにないそのユニークな設定で観る者の“妄想”心を刺激しながら、恋愛や人間関係の本質に迫る極上のラブコメディです。映画の前半ではゾンビやドラキュラから大正時代の人々が登場する木絵の自由過ぎる“妄想”が炸裂し、爆笑の連続! そして後半では特殊能力を持った“テレパス”の光正と彼の妹弟・茂子と和正の苦悩や恋模様に迫り、さらには“高台家”の恋の歴史を紐解きながら、木絵と光正の恋の行方を見つめるロマンチックな展開に。

監督:土方政人
出演:綾瀬はるか、斎藤工、水原希子
配給:東宝

公式サイト:http://www.koudaike-movie.jp

 

 

METライブビューイング2015-16 R・シュトラウス「エレクトラ」

6月4日より、新宿ピカデリーほかにて公開

ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場(MET)で上演される最新公演を映画館で上映する「METライブビューイング」の2015~16シーズン第10作。シュトラウス作曲によるギリシャ悲劇の傑作オペラを、本作が遺作となったパトリス・シェローによる新演出で描く「エレクトラ」(16年4月30日上演)をスクリーン上映する。神話の時代。ミケーネ王国の王女エレクトラは、父王アガメムノンの命を奪った母クリテムネストラとその愛人エギストへの復讐を誓うが、頼りにしていた弟オレストが追放され行方不明になってしまう。やがて、オレストが死んだことを知らされたエレクトラは1人きりで復讐することを決意。しかし実はオレストは生きており、再会した姉弟はついに復讐を果たす。鬼才エサ=ペッカ・サロネン指揮のもと、ニーナ・ステンメ、バルトラウト・マイヤーら実力派歌手たちが凄絶なメロディを歌い上げる。

出演:ニーナ・ステンメ、バルトラウト・マイヤー、エイドリアン・ピエチョンカ
配給:松竹

公式サイト:http://www.shochiku.co.jp/met/

 

 

ブラー ニュー・ワールド・タワーズ

6月4日より、新宿ピカデリーほかにて公開

16年ぶりに結成時のメンバーで制作され、2015年2月に発表されたアルバム『ザ・マジック・ウィップ』(全英初登場1位)の制作過程から、2015年7月に8万人を集めて行われたロンドンのハイドパークでの野外コンサートまでの活動を、ライヴ映像をふんだんに盛り込みながら迫ったドキュメンタリー映画『ブラー:ニュー・ワールド・タワーズ』。1990年の結成時から日本で高い人気を呼び、1996年には日本武道館公演の模様を収めた『ライヴ・アット・ザ・武道館』が日本のみで発売されるなど、日本のファンに対して特別な思いを持っていることでも知られるblur。2014年に行われた3回目となる日本武道館公演も即日ソールドアウト。最新作『ザ・マジック・ウィップ』を携えての来日公演がまだ行われていないため、この映画での最新ライヴ・シーンはファンにとってたまらないものと言えるだろう。なお、ヴォーカルのデーモン・アルバーンは英国の音楽産業への長年の貢献を称えられて、今年初めにOBE(大英帝国勲章オフィサー)を受勲した。

監督:サム・レンチ
出演:デーモン・アルバーン、グレアム・コクソン、アレックス・ジェームス
配給:松竹メディア事業部

公式サイト:http://blur-movie.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

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