異例のロングランヒットになった28年前の映画『ゴンドラ』伊藤智生監督に聞く!

おおよそ、30年前の自主映画『ゴンドラ』

この、当時自主映画で製作された作品が、東京で8週間にわたるロングラン上映となって話題を集めている。

監督は現在、AV業界で知らない人はいないTOHJIROこと伊藤智生。

『ゴンドラ』は、声高にメッセージを振りかざす作品ではなく、

台詞も少なく詩情ある画面に心を閉ざした少女”かがりちゃん”の姿を追っていく魂のロードムービー。

なぜ、今この映画が人々の心を打ち、ロングランになったのか

その秘密を探るために伊藤智生監督にインタビューをおこないました。

古いけれど新しい・・・

大事な忘れ物を思い出させてくれるこの映画を、ますます閉塞感が高まる現代に

彷徨い、浮遊する、たくさんの“孤立する魂”に、今、あらためて届けたいという願いから再上映を決心したという–

『ゴンドラ』が生まれたわけを語っていただいたー

後半では、伊藤智生監督が映画を撮り出したきっかけや、

この時代になぜ『ゴンドラ』を上映し、そこに込められた時代を超えたメッセージなどを、

聞いております。

その他映画詳細は下記より

http://cinefil.tokyo/_ct/17052879

ストーリー

高層ビル街の上空で、ゴンドラに乗って黙々と窓を拭く青年。
窓ガラスの向こう側は彼にとって音のない別世界。
眼下にはミニチュアールな都会の光景
―ノイズが波の音に聴こえ、彼の目には海の幻が重なる ―。

11歳のかがりは、母・れい子とふたりでマンション暮らし。
母は音楽家の夫と離婚し、夜の仕事で忙しい。
かがりの晩ごはんは個食。
彼女のひとり遊びの相手は、二羽の白い文鳥、
そして音叉の響きに耳を澄ますことだった。
―Aの音― その響きは、かがりの心を落ち着かせ、調律した。

ある日、鳥かごの文鳥が激しく争い、1羽が傷つく。
瀕死のチーコを両掌に抱きとり、
茫然自失として立ち尽すかがりを、
窓の外を降りてきた窓掃除の青年が目撃する・・・そして・・・

出演
上村佳子・界 健太(新人)
木内みどり・出門 英
佐々木すみ江・佐藤英夫
鈴木正幸・長谷川初範(友情出演)
奥西純子・木村吉邦

原案・脚本 伊藤智生 棗 耶子
撮影 瓜生敏彦
照明 渡辺 生
編集 掛須秀一
音楽 吉田 智
音響 松浦典良
効果 今野康之
録音 大塚晴寿
助監督 長村雅文 飯田譲治
ネガ編集 小野寺桂子
衣装 藤井 操
美術装置 張ケ谷 実
メイク 立川須美子
アニメーション制作 スタジオぎゃろっぷ
制作進行 四海 満 小宮 真
プロデューサー 貞末麻哉子
監督 伊藤智生(TOHJIRO)
製作OMプロダクション 1986年制作 公開年度1988年
オリジナル・フィルム=35mm・スタンダード・イーストマンカラー・劇映画・112分
デジタル・リマスター版 制作・配給 Teamゴンドラ

■現在 

4月15日より東京アップリンク

4月22日より大阪シネ・ヌーヴォにて上映
その後、関西方面を中心に上映が続く
■6月10日(土)~6月23日(金) 兵庫県豊岡市・豊岡劇場
■6月24日(土)~7月7日(金) 京都みなみ会館
■7月8日(土)~7月21日(金) 神戸・元町映画館 にて

上映スケジュール詳細は以下より

http://gondola-movie.com

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