今週末公開 2016 年5月21日〜

闇金ドッグス3

5月21日より、新宿バルト9ほかにて公開

闇金を題材に欲望うずまく裏社会に生きる人間たちを描いた「闇金ドッグス」シリーズ第3作。前2作にも登場したホストの須藤司が主人公となり、第1作に登場したアイドルの姫野えりなが再登場する。イケメンホストの須藤は、ラストファイナンスの社長・安藤忠臣に雇われ、得意分野を生かして次々に女の債務者を増やしていた。そんな須藤の前に、元アイドルで、夢をあきらめきれずに路上ライブ活動を続けているえりなが現れる。一方、須藤のもうひとりの債務者には、自分の子どもをデビューさせようと躍起になっているステージママの聖子がいたが、聖子が苦しめられている悪徳プロダクションの社長が、かつてえりなを陥れた沢村だということがわかり……。

監督:土屋哲彦
出演:青木玄徳、MEGUMI、冨手麻妙
配給:AMGエンタテインメント

公式サイト:http://yamikin-dogs.com

 

 

明日の世界

5月21日より、シアター・イメージフォーラムにて公開

アカデミー賞短編アニメーション部門ノミネート、サンダンス映画祭短編部門グランプリほか世界中で受賞を続ける最新作『明日の世界』と、伝説の三部作『きっと全て大丈夫』待望のリバイバル上映(デジタルリマスター版!)のコラボレーション。「明日の世界 ドン・ハーツフェルト作品集」は、5月21日より6月10日までシアター・イメージフォーラムにて3週間限定のレイトショー公開。連日21:15より。その後、全国順次上映予定。これがきっと、私たちの未来。

監督:ドン・ハーツフェルト
配給:ニューディアー、ダゲレオ出版

公式サイト:http://newdeer.net/tomorrow/

 

 

冬冬(トントン)の夏休み

5月21日より、ユーロスペースにて公開

台湾の名匠ホウ・シャオシェンが、祖父の住む田舎でひと夏を過ごす幼い兄妹の姿を通し、自然の美しさや子どもたちの友情をみずみずしく描いた名作ドラマ。台北の小学校を卒業したトントンは、母が入院したため、幼い妹と2人で夏休みを田舎の祖父の家で過ごすことに。近所の子どもたちともすぐに仲良くなり、トントンは田畑を駆け回って楽しいひと夏を過ごす。一方、妹のティンティンはなかなか仲間に加えてもらうことができず、兄たちにいたずらをしたりして過ごしていたが、やがて台北から父親が迎えにきて……。兄妹の父親役で、「恐怖分子」「ヤンヤン 夏の想い出」などで知られる映画監督のエドワード・ヤンが出演している。1990年に日本初公開され、2016年デジタルリマスター版が公開。

監督:ホウ・シャオシェン
出演:ワン・チークアン、リー・ジュジェン、グー・ジュン
配給:熱帯美術館

公式サイト:http://tontonrenren.jp

 

 

少女椿

5月21日より、シネマート新宿ほかにて公開

1984年の発刊以降、世界中でカルト的な人気を誇り、アニメ映画化や舞台化もされた丸尾末広による同名漫画を、短編映画「ミガカガミ」でモントリオールほか国内外の映画祭で注目されたTORICO監督のメガホンにより初の実写映画化。身寄りもなく、赤猫サーカス団に拾われた14歳のみどり。サーカス団に超能力を持ったワンダー正光が加入する。団員たちからいじめに遭うみどりを気にかけてくれるワンダー正光に心惹かれるみどりだったが、超能力で団員たちを従わせ、さらには殺害までするワンダー正光の姿に、その思いはやがて恐怖へと変わっていく。主人公・みどり役にはモデル、タレントとして活躍し、本作は映画デビューとなる中村里砂。「猫なんかよんでもこない。」の風間俊介、ロックバンド「SuG」の武瑠らが脇を固める。

監督:TORICO
出演:中村里砂、風間俊介、森野美咲
配給:リンクライツ

公式サイト:http://www.vap.co.jp/s_tsubaki/#0

 

 

機動戦士ガンダム THE ORIGIN III 暁の蜂起

 

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5月21日より、新宿ピカデリーほかにて公開

1979年TV放送された、日本ロボットアニメの金字塔『機動戦士ガンダム』。そのキャラクターデザイン・アニメーションディレクターの安彦良和が手掛けた、累計発行部数1,000万部を誇る大ヒットコミックス『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』が、ついにアニメ化!!シャア・アズナブル —— のちにジオン公国軍のエースパイロット『赤い彗星』と呼ばれる男と、セイラ・マス —— 彼の妹の運命を決定づけた悲劇の始まりと過去が明かされる!スペースノイドの指導者であった父ジオン・ダイクンの急逝がもたらした、2人の兄妹の流転の物語を軸に、サイド3の実権を掌握しジオン公国を統率するザビ家、一年戦争で活躍した数々のジオン軍の名高きエースパイロットたちの若き日の勇姿、モビルスーツ開発秘話、地球連邦軍との軋轢、開戦への道程など「一年戦争」以前の過去の物語を『シャア・セイラ編』として構成、全4話で描かれていく。

監督:安彦良和
出演:古谷徹
配給:松竹

公式サイト:http://www.gundam-the-origin.net/index.html

 

 

海よりもまだ深く

5月21日より、新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほかにて公開

「海街diary」「そして父になる」の是枝裕和監督が、「歩いても 歩いても」「奇跡」に続いて阿部寛と3度目のタッグを組み、大人になりきれない男と年老いた母を中心に、夢見ていた未来とは違う現在を生きる家族の姿をつづった人間ドラマ。15年前に文学賞を一度受賞したものの、その後は売れず、作家として成功する夢を追い続けている中年男性・良多。現在は生活費のため探偵事務所で働いているが、周囲にも自分にも「小説のための取材」だと言い訳していた。別れた妻・響子への未練を引きずっている良多は、彼女を「張り込み」して新しい恋人がいることを知りショックを受ける。ある日、団地で一人暮らしをしている母・淑子の家に集まった良多と響子と11歳の息子・真悟は、台風で帰れなくなり、ひと晩を共に過ごすことになる。主人公の母親役を樹木希林が好演し、共演にも真木よう子、小林聡美、リリー・フランキーら豪華な顔ぶれがそろう。

監督:是枝裕和
出演:阿部寛、真木よう子、小林聡美
配給:ギャガ

公式サイト:http://gaga.ne.jp/umiyorimo/

 

 

アメリカ・ワイルド

5月21日公開

アメリカ国立公園事業100周年を記念した作品で、米国内の大自然や絶景をIMAX 3Dで体感することができるアドベンチャードキュメンタリー。イエローストーン、ヨセミテ、エバーグレーズなど、壮大なアメリカの自然の中を、プロの登山家たちが時に徒歩で、時にマウンテンバイクで縦走し、その様子をIMAX専用カメラで撮影。通常では味わうことの難しい大自然の迫力をスクリーンで味わうことができる。オリジナルのナレーションはロバート・レッドフォード、日本版は小澤征悦が担当した。

監督:グレッグ・マクギリブレイ
出演:コンラッド・アンカー、マックス・ロウ、レイチェル・ポール
配給:さらい

公式サイト:http://americawildfilm.jp

 

 

ディストラクション・ベイビーズ

5月21日より、テアトル新宿ほかにて公開

剥き出しの魂が沸騰する。路上でいきなり見知らぬ人間に殴りかかり、ストリート・ファイトを繰り返す野獣のような若者。その異形のオーラとカリスマ性に惹きつけられ、共に凶行に及んでいく“恐るべき子供たち”──。脳髄がくらくらする衝撃、まさにこの映画自体が事件。日本から世界を震撼させる鮮烈な青春映画の登場だ。監督は新鋭ながらすでに高い評価を得る鬼才・真利子哲也。『極東のマンション』など初期の自主映画で伝説を作り、東京藝術大学大学院の修了作品『イエローキッド』がロードショー公開。大ブレイク直前のももいろクローバーが出演した怪作『NINIFUNI』はロカルノ(スイス)やロッテルダム(オランダ)の国際映画祭で特別上映されるなど、そのエッジーな作風に国内外で中毒者が続出。若くしてカルト的人気を誇る日本映画界の最終兵器だ。今回は彼の商業映画デビュー作となる。監督の希望で共同脚本に『桐島、部活やめるってよ』の喜安浩平を迎えたオリジナルの世界観は、ここで徹底的に研ぎ澄まされた。「すべてをやりきった」と本人が語るとおり、純正100%、真利子(マリコ)映画の極限のかたちが満を持して世に放たれる。映画の舞台は愛媛県松山市。中心部の街の商店街や三津浜にある造船所など、オールロケーションで撮影された。本作は真利子監督が、松山に足を運び風土や実際の住民たちからインスパイアされたものが大きく、映画と土地は切り離せない。また現代の若者たちの乾いた暴力に対比されるものとして、松山の伝統的な喧嘩祭りとして知られる秋祭りが配されている。現実の社会や人間模様をクールに見据える視座を土台としつつ、寓話的な想像力でジャンプした。これはリアリズムを軸とした観る者に得も言われぬ感情を呼び覚ます異端のフェアリーテイル(おとぎ話)でもあるのだ。

監督:真利子哲也
出演:柳楽優弥、菅田将暉、小松菜奈
配給:東京テアトル

公式サイト:http://distraction-babies.com

 

 

映画 日本刀 刀剣の世界

5月21日より、TOHOシネマズ日本橋ほかにて公開

ゲーム「刀剣乱舞」の大ヒットをきっかけに「刀剣女子」が流行語大賞にノミネートされるなど、年齢・性別を超えて注目を集めはじめている日本刀を題材にしたドキュメンタリー。明石国行、童子切安綱、三日月宗近といった国宝をはじめとする25振りの名刀にスポットを当て、その持ち主である武将たちとの数奇な運命を振り返るとともに、古くから受け継がれてきた日本刀の製造工程を紹介。奈良県無形文化財に認定されている刀鍛冶師・月山貞利氏や、人間国宝の刀研磨師・本阿弥光洲氏を取材し、匠たちの秘伝の技を映し出していく。ゲーム「刀剣乱舞」で三日月宗近役を務めた声優・鳥海浩輔がナレーションを担当。

監督:大内達夫
出演:月山貞利、月山貞伸、本阿弥光洲
配給:プレシディオ

公式サイト:http://www.toukenmovie.jp

 

 

君がくれたグッドライフ

5月21日より、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて公開

トロント、ロカルノなど権威ある映画祭をはじめ、ヨーロッパからアメリカまで世界各国のフィルム・フェスティバルで上映された話題作。尊厳死をテーマにした作品であるにもかかわらず、深い愛情で結ばれた夫婦と仲間たちの美しい旅に、あふれる涙と同じくらい明るい笑い声も響き、「どのように死ぬかではなく、どう生きるかを描いた映画だ」と絶賛された。ヴァラエティなどの全米メディアでも高く評価され、本国ドイツでもドイツ映画批評家協会賞やジュピター賞をはじめとする数々の名誉に輝いた感動作が、遂に日本にも登場する。年に1度、自転車で旅に出る6人の仲間たち。持ち回りで行き先を決めるのだが、今年はハンネスとキキの夫婦の番だ。ベルギーと聞いた友人たちは、チョコレート以外に何があるのかとボヤく。だが、ハンネスの選択には、ある深い理由があった──。ALS(筋萎縮性側索硬化症)と宣告された彼は、これを人生最期の旅にすると決めていたのだ。ベルギーでは、法律で尊厳死が認められている。真実を知った仲間たちは大きなショックを受けるが、彼の願いを叶えることを決意する。いつものように、旅行中に実行しなければならないムチャな課題を出し合い、クリアするたび笑いがはじける旅は、このままずっと続くように思えた──。不治の病におそわれたハンネスを演じるのは、『ヴィンセントは海へ行きたい』でドイツ映画賞主演男優賞を獲得した国民的俳優、フロリアン・ダーヴィト・フィッツ。同じ病気で長く苦しんだ父親の姿を見てきたからこそ、これ以上家族を悲しませたくないと願うハンネス。観る者すべてが、“もし自分だったらどうするか?”と問いかけずにはいられない、胸に迫るリアルな心情を見事に演じた。
ハンネスの妻キキには、TV、舞台、映画と幅広く活躍するユリア・コーシッツ。最期の瞬間まで夫の支えとなり、苦しみを分かち合いたいと望むキキを演じ、彼女もまた“自分の愛する人だったらどうするか?”という問いを私たちに投げかける。二人がたどり着いた“愛するがゆえの選択”は、私たちがこの先の人生で別れを経験するたびに、幾度も思い出さずにはいられないだろう。ハンネスの弟と3人の親友役には、ドイツ映画界を支える実力派俳優たちが扮し、人生を豊かにするのは、素晴らしい仲間たちの存在だと教えてくれる。監督は、世界各国の映画祭で数多くの賞を獲得しているクリスティアン・チューベルト。歴史ある街並みから広大な田園地帯、緑豊かな山道から海沿いへと続くヨーロッパの美しい風景を自転車で走り抜ける夫婦と仲間たち。たとえ人生のゴールが近くても、喜びも悲しみも受けとめて愛すれば、希望の道が見えてくる―─ハンネスのラストスパートを見届けた時、心の奥に“グッドライフとは何か”を伝えるやさしいメッセージが残るあたたかな物語。

監督:クリスティアン・チューベルト
出演:フロリアン・ダービト・フィッツ、ユリア・コーシッツ、ユルゲン・フォーゲル
配給:ショウゲート

公式サイト:http://goodlife-movie.com/index.html

 

 

なぜ生きる 蓮如上人と吉崎炎上

5月21日より、シネマート新宿ほかにて公開

応仁の乱から戦国時代へ。先の見えない不安が世の中を覆っていた時代に、“なぜ生きる”の答えに命を懸けた男たちがいた……。歴史アニメ「なぜ生きる——蓮如上人と吉崎炎上」は、シリーズ100万部突破の大ベストセラー書籍『なぜ生きる』の映画版である。800年前に、親鸞聖人によって明らかにされた浄土真宗が、なぜ蓮如上人の時代に、爆発的に日本中へ広まったのか。信長、秀吉、家康を恐れさせるほどの団結力は、どこから生まれたのか。その謎を解く鍵こそ、1474年に起きた吉崎炎上である。“なぜ生きる”という問いかけは、大災害やテロにおびえ、子育てや介護などに悩む現代の私たちにとっても、切迫した問題である。全ての人を生き苦しさから解き放つ“なぜ生きる”の答えとは!

監督:大庭秀昭
出演:関貴昭
配給:スールキートス

公式サイト:http://nazeikiru-eiga.com

 

 

ランバート・アンド・スタンプ

5月21日より、K’s cinemaにて公開

メンバーの死去、解散、再結成などを経ながらも、1960年代から活動を続けるロックバンド「ザ・フー」。彼らを世界的スターへと導いたマネージャーコンビにスポットをあて、当時の舞台裏を描いたドキュメンタリー。映画監督を志すイギリス人青年キット・ランバートとクリス・スタンプは、音楽映画を製作してヒットさせる目的で「売れそうなバンド」を見つけ出し、彼ら自身がバンドのマネージメントを請け負うこととなった。当時は無名だった「ザ・フー」がランバートとスタンプのマネージメント、プロデュースによりスターへと登りつめ、成功の先に訪れた挫折や葛藤、そして裏切りなどを、当時の映像や現在の本人たちや関係者の証言によって振り返っていく。

監督:ジェームズ・D・クーパー
出演:キット・ランバート、クリス・スタンプ、ピート・タウンゼント
配給:キュリオスコープ

公式サイト:http://www.curiouscope.jp/THEWHO/index2.html

 

 

恋恋風塵

5月21日より、ユーロスペースにて公開

「悲情城市」などで知られる台湾のホウ・シャオシェン監督が1989年に発表した作品で、ノスタルジックな風景の中にみずみずしい青春の断章を描いた秀作。鉱山の村で幼いころから兄妹のように育ったワンとホン。中学卒業後、2人はともに貧しい家計を助けるため、台北に出て働く。慣れぬ都会暮しの中、互いに励まし合う2人に淡い恋情は芽生えるが、やがてワンのところに兵役の知らせが届き……。1989年に日本劇場初公開。2016年、デジタルリマスター版でリバイバル。

監督:ホウ・シャオシェン
出演:ワン・ジンウェン、シン・シューフェン、リー・ティエンルー
配給:熱帯美術館

公式サイト:http://tontonrenren.jp

 

 

デュラララ!!×2 結 外伝!? 第19.5話「デュフフフ!!」

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5月21日より、シネマサンシャイン池袋ほかにて公開

人気アニメ第2期「デュラララ!!×2」の番外編OVA第3弾。成田良悟による原作ライトノベル10周年を記念して出版された「デュラララ!! 外伝!?」所収の短編エピソード「デュフフフ!!」を映像化した。池袋最凶の男・平和島静雄のニセモノで、沼袋のチンピラ・野襖志津夫が池袋にやってきたことから起こる波乱を描く。新キャラクターとなる野襖志津夫役の声優は、「遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ」などで知られる津田健次郎。劇場上映時には、「デュフフフ!!」本編に加えて、OVA第1弾「私の心は鍋模様」と第2弾「お惚気チャカポコ」も同時上映する。

監督:大森貴弘
出演:津田健次郎
配給:アニプレックス

公式サイト:http://www.durarara.com

 

 

ガルム・ウォーズ

5月20日公開

押井守監督が全編をカナダで撮影した異世界ファンタジー作品。「エイリアン2」のランス・ヘンリクセンら出演は全て外国人俳優で、全編英語で撮影されたが、日本公開にあたり、押井監督の「イノセンス」も手がけたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが参加し、日本語吹き替え版が制作された。遥か古代、戦いの星アンヌンには、創造主ダナンが作ったクローン戦士「ガルム」が生息していた。ガルムはたとえ命を落としても、その個体の記憶をクローンの脳に転写することで、何世代も生き延びることができる。ダナンが星を去り、3つの部族が覇権を争う日々が続くアンヌン。ある日、それぞれ異なる部族のカラ、スケリグ、ウィドが戦場で出会い、ふとしたきっかけで3人は「ガルムの真実」を探る旅に出る。

監督:押井守
出演:メラニー・サンピエール、ランス・ヘンリクセン、ケビン・デュランド
配給:東宝映像事業部

公式サイト:http://garmwars-movie.com/jp/index.html

 

 

スティーヴ・マックィーン その男とル・マン

5月21日より、新宿シネマカリテほかにて公開

スティーブ・マックィーンの代表作の一つである、1971年のカーレース映画「栄光のル・マン」の製作過程を描いたドキュメンタリー。無類のクルマ好きで知られたマックィーンが、ル・マン24時間レースをテーマに、事実上、製作・脚本・監督・主演の4役をこなし完成させた「栄光のル・マン」。監督との対立、大幅な予算超過と製作の遅れによるプロデュース権の剥奪、自身の制作プロの解散など、さまざまなトラブルに巻き込まれながらも、なんとか完成にこぎつけた「栄光のル・マン」の顛末を、新たに発見された未使用映像、マックィーンのボイスレコーディング、当時の関係者のインタビューなどで振り返る。

監督:ガブリエル・クラーク、ジョン・マッケンナ
出演:スティーブ・マックィーン、チャド・マックィーン、ジョン・スタージェス
配給:ビーズインターナショナル

公式サイト:http://themanandlemans.jp

 

 

彼女と彼女の猫 Everything Flows

5月21日より、トリウッドにて公開

瑞々しく繊細な映像表現によって、国内外を問わず多くの人に愛される作品を送りだしてきたアニメーション監督・新海誠。そんな新海の原点とも言える珠玉の作品「彼女と彼女の猫」が、俊英スタッフ陣の手によるテレビアニメーションとして、新たな姿でよみがえる。監督を務めるのは、「涼宮ハルヒの憂鬱」シリーズや「氷菓」など、数多くのヒット作品で演出を手掛けてきた実力派、坂本一也。脚本には、小説版「彼女と彼女の猫」を手掛けた永川成基。キャラクターデザイン・総作画監督に、OVA「彗星のガルガンティア」で総作画監督を務めた海島千本など、本作のために集まった俊英の制作スタッフ陣が、原作から受け継いだ世界観を新たな形で映像化する。アニメーション制作は、「テラフォーマーズ」「アルスラーン戦記」などで知られるスタジオ・ライデンフィルムが新たに創設した「ライデンフィルム京都スタジオ」が行う。また、登場人物に命を吹き込む声の出演陣にも、実力派キャストが決定。主人公を演じるのは、数々のアニメ作品で活躍し、新海誠監督作品「言の葉の庭」でも主演を務めた花澤香菜。また物語の語り手となる黒猫の”僕”役を、声優のほか舞台脚本・演出など多方面で活動し、マルチな才能を発揮する浅沼晋太郎が務める。原作となる「彼女と彼女の猫」は、新海誠が自主制作時代の2000年に発表した5分弱の短編アニメーション作品。一人暮らしの女性の日常生活を、彼女に拾われた猫の視点を通して描いた本作は、映像クオリティーの高さと詩情豊かな演出によって大きな話題を呼び、自主制作CGアニメを対象とした国内で最も伝統のあるコンテスト、「DoGA CGアニメコンテスト」にて第12回グランプリを受賞。時を経ても観た者の心に残り続ける、記念碑的な作品となった。

監督:坂本一也
出演:平松晶子声の出演:新海誠

公式サイト:http://www.kanoneko.com/introduction/

 

 

シマウマ

5月21日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開

2010年よりヤングキングにて連載中で、累計発刊部数約150万部を超える人気を誇り、現代社会の暗部を強烈に切り取りながら身近に潜む闇を炙り出す、小幡文生による“絶対に読んではいけない漫画”「シマウマ」が禁断の実写映画化!他者に受けた屈辱などをありとあらゆる方法を用いて昇華させる“回収屋”の世界へ足を踏み入れる主人公・ドラ/倉神竜夫を演じるのは、今最も注目を集める若手俳優・竜星涼。本作では、苛立ちや焦燥感を抱えながら裏社会で生きる“ダークヒーロー”を体当たりで熱演している。また、回収屋の一員で“ジョーカー”のような奇抜なメイクを施した猟奇的な快楽殺人者・アカに須賀健太、同じく回収屋の紅一点で敵か味方か分からない“ミステリアス”な女・キイヌに日南響子、回収屋を取り仕切る謎に包まれた“ボス”の男・シマウマに加藤雅也、その他にも、高橋メアリージュン、天乃舞衣子、脇知弘、松田賢二、福士誠治など、一癖も二癖もある面子が脇を固めている。そして、監督を務めるのは、『探偵はBARにいる』シリーズなど、数多くの話題作を手掛けている橋本一。さらに、脚本を務めるのは、『凶悪』で第37回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞している髙橋泉。日本映画界の限界を超えて、観る者の倫理観を揺るがす衝撃の超問題作が、遂に公開!

監督:橋本一
出演:竜星涼、須賀健太、日南響子
配給:ファントム・フィルム

公式サイト:http://shimauma-movie.com

 

 

不思議なクニの憲法

5月21日より、渋谷シネパレスにて公開

過去の作品で長年にわたって各地で自主上映会を重ね、全国にたくさんのサポーターを持つ松井久子監督の、「憲法の未来は私たちが決める」との呼びかけからスタートして約一年。 今回もまた日本中の市民たちから寄せられた募金によって映画の完成にこぎつけることができました。 「日本国憲法」を手にして70年—。その間当たり前のように平和を享受してきた私たちに、今こそ国の未来を選択する時がやってきました。 経済的には世界三位の大国ながら、アメリカ追随一辺倒で独立国の主体性について考えてこなかった国家(政治家と官僚たち)も、権力におもねるばかりの大手メディアも、そして、無関心をきめ込んでいっこうに動こうとしない国民も、この日本はすべてが世界でも稀にみるほど不思議な国。 松井監督は「ちょっとした皮肉をこめて、タイトルを『不思議なクニの憲法』とした」と言います。 この映画を観ることで憲法問題が「自分ごと」となり、観客の手でひろげられていくことを願っています。

監督:松井久子
出演:瀬戸内寂聴、孫崎享、長谷部恭男
配給:エッセン・コミュニケーションズ

公式サイト:http://fushigina.jp
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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