今週末公開 2016 年6月17日〜

MARS(マース) ただ、君を愛してる

6月18日公開

衝撃的かつディープな物語で、90年代絶大な人気を賭した累計発行部数500万部を誇る「MARS」。人気漫画家=惣領冬実が紡ぐ、少女漫画の枠を超えた究極のラブストーリーが遂に蘇ります。主人公・樫野零を演じるのは、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔。学園のスター的存在で、刹那的な日々を送りながらも、怒りに火がつくと抑えられない激しい凶暴性を秘めた高校生を圧倒的な存在感で、繊細かつ大胆に演じます。零の中学の同級生で、死んだ零の弟、聖の親友だった桐島牧生には、若手実力派俳優の窪田正孝。零に特別な感情と強い執着を抱く牧生を、変幻自在な芝居で魅せていきます。ストーリーの鍵を握る牧生の狂おしいほどにせつない感情を怪演、観る人の心を揺さぶり強烈な印象を残します。本作では異なる魅力を放つ2人のW主演が実現しました。零の運命の恋人・麻生キラには、朝の連続テレビ小説「まれ」などに出演、期待の新星・飯豊まりえ。零を一途に愛する姿を瑞々しく演じるが、本作ではキラの悲しい秘密も明かされます……。キラの親友・杉原晴美には山崎絋菜、零の親友・木田達也には稲葉友がそれぞれ好演。設定を現代に移し脚本を書き下ろしたのは「DEATH NOTE デスノート」シリーズの大石哲也。監督は『百瀬、こっちを向いて。』で長編初監督デビューを飾った耶雲哉治が務めます。主題歌は、Kis-My-Ft2が歌う「Gravity」。零・牧生・キラが繰り広げるスリリングな三角関係を、疾走感あふれるナンバーが彩っています。色あせない少女漫画界不朽の名作が、スクリーンでより一層鮮明に映し出され、今年最高に心揺さぶる、せつないラブストーリーが誕生しました。

監督:耶雲哉治
出演:藤ヶ谷太輔、窪田正孝、飯豊まりえ
配給:ショウゲート

公式サイト:http://mars-love.jp

 

 

シリア・モナムール

6月18日より、シアター・イメージフォーラムほかにて公開

亡命先のパリで、故郷シリアの置かれた凄惨な実状に苦悩し続けていたひとりの映画作家、オサーマ。苛烈を極める紛争の最前線で繰り返される殺戮の様子は、日々YouTubeにアップされ、ネット上は殺す者、殺される者双方の記録で溢れかえり、シネアストはただただそれを繋ぎ合わせることしかできない。そんななか彼は、SNSという深海で、クルド語で“銀の水”を意味するシマヴという女に出会う。破壊されつくされ、惨澹たる戦場であらゆる映像を撮り続けるシマヴは、彼を“ハヴァロ”(クルド語で「友」の意)と呼び、罪悪と無念の中に沈み、溺れかかった男を、命の源に引き戻していくのだった…。「ハヴァロ、もしあなたのカメラがシリアにあったら、何を撮る?」――シマヴは監督オサーマの耳目となり、カメラを廻す。その瞬間からふたりの“映画”と、そして“シリア”と、あるいは“愛”の物語が始まっていく…。2011年春。アラブの春に始まった民主化運動はシリアにも押し寄せ、42年続くアサド独裁政権への不満と自由を求める声が市民の大規模なデモとなって渦巻いていく。やがて政府軍による一般市民への弾圧は、瞬く間に凄惨の限りを尽くす拷問と虐殺の暗黒の時代へと様相を変えていくのだった。しかし映画は夥しい犠牲者と戦場を捉えるドキュメントにはとどまらず、その個々の死に刻まれた深い傷とともに、絶望の中に普遍の愛を見出していく。『ヒロシマ・モナムール』から『シリア・モナムール』へ。人は誰もが“愛”も“戦禍”も免れることはできないということを突き付ける、今世紀最も重要な衝撃作の誕生である。

監督:オサーマ・モハンメド、ウィアーム・シマブ・ベデルカーン
配給:テレザとサニー

公式サイト:http://www.syria-movie.com

 

 

ホース・マネー

6月18日より、ユーロスペースにて公開

山形国際ドキュメンタリー映画祭2015でグランプリにあたる大賞(ロバート&フランシス・フラハティ賞)、2014年のロカルノ国際映画祭では最優秀監督賞と世界中の数多くの映画祭で絶賛され、「サイト&サウンド」や「フィルムコメント」「カイエ・デュ・シネマ」など名だたる映画誌でも2015年のベスト作の一本として選出され、これまでのペドロ・コスタ監督作の中で最も多くの国々で劇場公開されている最新作『ホース・マネー』が満を持していよいよ日本でも公開される。本作はポルトガルの鬼才ペドロ・コスタの新たな地平を切り開く作品として注目され、2015年夏には、ニューヨークのリンカーン・センターでペドロ・コスタ監督のレトロスペクティブが開催された。『ヴァンダの部屋』『コロッサル・ユース』に続き、リスボンのスラム、フォンタイーニャス地区にいた人々と創り上げ、主人公も『コロッサル・ユース』のヴェントゥーラ。ヴェントゥーラ自身のカーボ・ヴェルデからの移民の体験をもとに、ポルトガルのカーネーション革命やアフリカ諸国の植民地支配からの独立などの近代史を背景に、ポルトガルに暮らすアフリカからの移民の苦難の歴史と記憶を、ひとりの男の人生の終焉とともに虚実入り混じった斬新な手法で描いている。本作は詩人・ミュージシャンのギル・スコット・ヘロンと共に、音楽を中心とした作品として構想されていた。しかしギルの急逝により方向性が変更されたが、劇中に印象的に流れるカーボ・ヴェルデのバンド、オス・トゥバロス(鮫たち)による歌「アルト・クテロ(高貴なナイフ)」にその痕跡が見てとれる。またマノエル・ド・オリヴェイラ、アキ・カウリスマキ、ビクトル・エリセら巨匠と共にペドロ・コスタが参加したオムニバス作品『ポルトガル、ここに誕生す〜ギマランイス歴史地区』の一篇『スウィート・エクソシスト』の一部が大胆に組み込まれていることも見逃せない。

監督:ペドロ・コスタ
出演:ベントゥーラ、ビタリナ・バレラ、ティト・フルタド
配給:シネマトリックス

公式サイト:http://www.cinematrix.jp/HorseMoney/

 

 

教科書にないッ!

6月18日より、渋谷HUMAXシネマにて公開

公立乙女高校教師の大楽有彦(馬場良馬)は、恋心を抱く同僚教師の五月弥生(片山萌美)と学校の帰りに、煙草を持った女子高生を見つけ注意する。五月先生に気に入られようとしてとった行動がその女子高生の白樺綾(森川彩香)に何故か気に入られ、転校までしてくることになる。更に綾が大楽の家で同居しようとするので怒った大楽は、綾の父親に会いに行くと綾がヤクザの組長の娘であると知り、綾が3年間無事に学校生活を送れるよう組長と約束させられる。不良グループの大久保(一ノ瀬ワタル)たちや女に興味のある同じクラスの小菅サキ(百合沙)の危険に晒される綾、綾を守れなかったときには組長から命を奪われる大楽。。。綾と大楽の愛とスリルに満ちた共同生活がスタートするちょっぴりエッチな学園ラブコメディ第1弾。

監督:佐々木詳太
出演:森川彩香、馬場良馬、片山萌美
配給:日本出版販売

公式サイト:http://kyounai.com

 

 

A2 完全版

6月18日より、ユーロスペースにて公開

オウム真理教(現アーレフ)の広報副部長を主人公にして、社会との軋轢を描きながら、オウム事件の本質に迫る。「A」撮影終了から2年半が過ぎた。教団施設を追われて日本各地に散開する信者たちは、地元住民や右翼との交流や攻撃に翻弄される。上祐史裕出所やアレフ形成の舞台裏、幹部信者たちの苦悩なども描かれる。 2002年公開時点で、(ある事情により)カットされた部分をすべて再現した『完全版』です。

監督:森達也
出演:荒木浩、上祐史浩
配給:東風

公式サイト:http://kiff.kyoto.jp/film/detail/20

 

 

貞子vs伽椰子

6月18日公開

「リング」の貞子と「呪怨」の伽椰子というJホラーを代表する恐怖の2大キャラクターの共演が実現した作品。「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズや「ノロイ」「オカルト」などホラー作品を多数手がける白石晃士監督がメガホンをとり、山本美月が主演、玉城ティナ、安藤政信らが共演する。その映像を見ると貞子から電話がかかってきて2日後に必ず死んでしまうという「呪いの動画」を見てしまった女子大生の有里。そして、入ったら行方不明になるという「呪いの家」に足を踏み入れてしまった女子高生の鈴香。共に呪いをかけられた2人を救うために立ち上がった霊媒師の経蔵は、貞子と伽椰子を戦わせるという秘策に打って出る。

監督:白石晃士
出演:山本美月、玉城ティナ、佐津川愛美
配給:KADOKAWA

公式サイト:http://sadakovskayako.jp

 

 

THE FORGER 天才贋作画家 最後のミッション

6月18日より、角川シネマ新宿ほかにて公開

予断を許さない練り込んだ脚本は『ザ・コール[緊急通報司令室]』などでスリリングなドラマには定評のあるリチャード・ドヴィデオ。テレビ映画『第一容疑者 希望のかけら』や『刑事ヴァランダー 白夜の戦慄』などで、サスペンス演出が高く評価されている、ベイルート生まれの英国人監督フィリップ・マーティンが巧みな語り口でペーソスとサスペンスを両立させている。古都ボストンの市街をドキュメンタルに捉えながら、家族を尊ぶボストン人気質を浮き彫りにしてドラマに厚みを持たせている。撮影は『アメリカン・ジゴロ』から70本を超す長編映画を手がけてきたベテラン、ジョン・ベイリー。プロダクション・デザインは『エンド・オブ・ホワイトハウス』のデレク・R・ヒルが担当するなど、実力派スタッフが結集している。贋作を描き上げ、ミッションを実行するまでの期限は3週間。警官がつきまとい、ギャングが監視するなか、アッと驚く作戦が繰り広げられる!ユーモア、ペーソス、サスペンス。あらゆる要素を内包した、これぞアメリカン・エンターテインメント

監督:フィリップ・マーティン
出演:ジョン・トラボルタ、クリストファー・プラマー、タイ・シェリダン
配給:アークエンタテインメント

公式サイト:http://theforger.net/#intro
クリーピー 偽りの隣人

6月18日公開

「岸辺の旅」でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞を受賞した黒沢清監督が、日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞した前川裕の小説「クリーピー」を実写映画化したサスペンススリラー。「東南角部屋二階の女」で長編監督デビューした池田千尋と黒沢監督が共同脚本を手がけ、奇妙な隣人に翻弄されるうちに深い闇に引きずり込まれていく夫婦の恐怖を、原作とは異なる映画オリジナルの展開で描き出す。元刑事の犯罪心理学者・高倉は、刑事時代の同僚である野上から、6年前に起きた一家失踪事件の分析を依頼され、唯一の生き残りである長女の記憶を探るが真相にたどり着けずにいた。そんな折、新居に引っ越した高倉と妻の康子は、隣人の西野一家にどこか違和感を抱いていた。ある日、高倉夫妻の家に西野の娘・澪が駆け込んできて、実は西野が父親ではなく全くの他人であるという驚くべき事実を打ち明ける。主人公の犯罪心理学者を西島秀俊、不気味な隣人を香川照之が演じるほか、竹内結子、東出昌大ら豪華キャストが集結。

監督:黒沢清
出演:西島秀俊、竹内結子、川口春奈
配給:松竹、アスミック・エース

公式サイト:http://creepy.asmik-ace.co.jp

 

 

葛城事件

6月18日公開

2012年に『その夜の侍』(監督・脚本/堺雅人主演)で監督デビューを果たし、同年の新藤兼人賞金賞、ヨコハマ映画祭・森田芳光メモリアル新人監督賞を受賞。モントリオール世界映画祭、ロンドン映画祭、台北金馬奨映画祭などに正式出品されるなど国内外で高い評価を得た。劇団THE SHAMPOO HATの旗揚げ以来、全作品の作・演出・出演を担当。赤堀が描く登場人物とその生き様は、人間の本質に根ざす無様さや滑稽さ、残酷さや狂気までをあぶり出し丁寧に描き出す。その独特の世界観は“赤堀ワールド”と言われ、熱狂的なファンを持つ『葛城事件』は、2013年に赤堀の作・演出で、初舞台となる新井浩文や鈴木砂羽らの客演で話題を呼んだ同名舞台の映画化。今回の映画化にあたり、監督自身が新たに改稿した。主人公の葛城清役に三浦友和。青春スターを経て、善人から悪役、コミカルな役など硬軟幅広くこなせる日本を代表する俳優。「清役は三浦さん以外に考えられない」という監督からの熱いオファーを受け、今回の主演が決まった。思い描いた理想の家族を求めながらも、崩壊へと向かわせてしまった父親を鬼気迫る迫力で演じている。そして、次第に精神を病んでいく妻の伸子役に南果歩、長男の保役は舞台版「葛城事件」では稔役を演じた新井浩文、次男の稔役にはオーディションで選ばれた若葉竜也、さらに死刑制度反対の立場から稔と獄中結婚する女性に田中麗奈と実力派俳優が集結し、問題をそれぞれに抱え、極限に立たされていく家族を演じている。また、劇団THE SHAMPOO HATの劇団員をはじめ、舞台好きにはたまらない役者陣が脇を固めている。周囲を取り巻く人間の様々な感情が交差しながら、観る者の心を鋭く抉る濃密な人間ドラマが完成した。

監督:赤堀雅秋
出演:三浦友和、南果歩、新井浩文
配給:ファントム・フィルム

公式サイト:http://katsuragi-jiken.com

 

 

パリ・オペラ座 オーレリ・デュポン引退公演「マノン」

6月18日より、TOHOシネマズ日本橋ほかにて公開

バレエファンならずとも、“オーレリ・デュポン”の名前は聞いたことがあるだろう。バレエ史上最も多くの ファンに愛されたバレエダンサーの一人であるオーレリ・デュポンが長年トップエトワールとして活躍してきた パリ・オペラ座で、2015 年 5 月に彼女のダンサーとしての人生の幕を閉じる引退公演が行われた。世界中のフ ァンから愛された彼女の最後の公演には、映画界や政界などのセレブを含む総計 2000 人を超えるファンが駆け つけ、これまでの彼女のダンサーとしての努力と経験を基盤とする円熟した踊りに酔いしれる一夜となった。この引退公演「マノン」には、主役のオーレリ・デュポンだけでなく、ステファン・ビュリオン、アリス・ル ナヴァン、バンジャマン・ペッシュ、カール・パケットなど豪華エトワールが参加している。しかもオーレリ・ デュポンの相手役を務めたゲスト・ダンサーのロベルト・ボッレはミラノ・スカラ座バレエ団エトワールであり アメリカン・バレエ・シアターのプリンシパルだ。オーレリのためにトップダンサーが集結した引退公演は、フ ァンに大きな感動を与え、オーレリ・デュポンにとってはダンサー人生の素晴らしい幕引きとなった。この公演は日本のバレエファンの中でも話題になり、フランスでは収録された公演が映画館で上映されたこと もあり、日本での映画館上映を心待ちにしていた方々も多いだろう。収録にあたり監督を務めたのは、世界の映 画祭でも高い評価を得てきた映画監督セドリック・クラピッシュ。クラピッシュによる繊細な映像は、生の公演 の感動をそのままに、オーレリの細かな表情や仕草、そしてダイナミックな舞台上の動きを見事にとらえている。 劇場公開では、一部、本邦初公開となるオーレリのインタビュー映像も一緒にご覧頂ける。ハイスペックな映画 館の音響環境と大スクリーンで、オーレリの最後のダンスに酔いしれてください。

監督:セドリック・クラピッシュ
出演:オーレリ・デュポン、ロベルト・ボッレ、ステファン・ビュリョン
配給:カルチャヴィル、dbi

公式サイト:http://www.culture-ville.jp/#!blank-4/tnccr

 

 

アトムとピース 瑠衣子 長崎の祈り

6月18日より、シアター・イメージフォーラムほかにて公開

紛争が絶えない世界で核廃絶はいっこうに進まない。唯一の被爆国であり世界の核廃絶をリードするはずの日本は、史上最悪の福島の事故を起こし、それでも再び原発を動かそうとしている。「長崎を最後の被爆地に。」放射能の恐ろしさをいちばん知っていたはずの日本人が、なぜ福島の事故を起こしてしまったのか?そしてなぜ今も原発にこだわるのか?長崎の被爆3世の瑠衣子はこの疑問を胸に、福島・青森の原子力の平和利用の現場を旅する。旅のなかで瑠衣子は、日本が大量のプルトニウムを保有していることを知る。長崎に落とされた原子爆弾「ファットマン」の原料となった、あのプルトニウムだ。いったいなぜ?やがて瑠衣子は、政治家たちが隠してきたある事実を知ることになる。長崎に生まれた者として、決して許せない事実を・・・。プロトニウムがつなぐ長崎・福島・青森、そしてアメリカ。瑠衣子の旅を追ったロードムービー。

監督:新田義貴
出演:松永瑠衣子、鈴木達治郎、伊原義徳
配給:アークエンタテインメント

公式サイト:http://atomtopeace.com

 

 

天国からの奇跡

6月18日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開

それは─ 小さな命の、大きな『奇跡』。全米を涙で包み込んだ、心揺さぶる《真実の物語》が遂に映画化!
小さな田舎町で暮らす少女アナは、幼い頃から重い消化器疾患を患い入退院を繰り返していた。母クリスティは遠方の大病院へ診察を頼み、やっとのことでアナは入院するも、治療の方法がなく自宅に戻る。一方、二人が留守にしていた間、夫や姉妹との間にも亀裂が生じていた。そんな中、アナが庭の大木から落ちてしまう事故が起こる。幸い一命を取りとめたが、彼女の身にある驚くべき“奇跡”が待ち受けていた。

監督:パトリシア・リゲン
出演:ジェニファー・ガーナー、カイリー・ロジャーズ、マーティン・ヘンダーソン
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

公式サイト:http://www.tengoku-kiseki.jp

 

 

レジェンド 狂気の美学

6月18日より、YEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテほかにて公開

ビートルズが世界的なアイドルとなり、ツイッギーのミニスカートが爆発的に流行し、スクリーンではジェームズ・ボンドが華麗なる大活躍を披露。アート、ファッション、ロックなどの革新的な若者文化が花開いた1960年代のイギリスは、眩いほどの輝きに満ちていた。しかしスウィンギン・ロンドンと呼ばれるこの時代にも“闇”があり、裏社会に暗黒の帝国を築き上げた男たちが実在した。それが『レジェンド 狂気の美学』の主人公、レジナルド(レジー)とロナルド(ロン)のクレイ兄弟である。1933年、イースト・エンドの貧しい家庭に一卵性双生児として生まれたレジーとロンは、恐喝、強盗、暴行などの犯罪を生業にして頭角を現し、ギャングのリーダーにのし上がった。1960年代にはロンドン全域を支配下に収め、ナイトクラブやカジノの経営で荒稼ぎした兄弟は、向かうところ敵なしの栄華を極めていく。 クールなアンチヒーローとも悪魔のような冷血漢とも語り継がれるレジー&ロンのクレイ兄弟は、イギリス犯罪史上において19世紀の連続殺人鬼、切り裂きジャックと並び称せられるほどの有名人である。ありとあらゆる悪行に手を染める一方、華やかなショービジネスにも手腕を発揮し、政財界や芸能界のセレブリティとの人脈を誇っていた彼らは、ロンドン警視庁さえ容易に立ち入れない存在だった。本作はまさしく真のギャングスターとして、スウィンギン・ロンドンの時代のダークサイドを駆け抜けたクレイ兄弟の栄光と凋落の軌跡をスタイリッシュに映画化。あまりにも型破りで危険な双子ギャングの実像とその幾多の伝説が、圧倒的な驚きとスリルを呼び起こす―。

監督:ブライアン・ヘルゲランド
出演:トム・ハーディ、エミリー・ブラウニング、デビッド・シューリス
配給:アルバトロス・フィルム

公式サイト:http://www.legend-movie.net

 

 

好きにならずにいられない

6月18日より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開

アイスランドに住む43歳独身・オタク・女性経験ナシ・シャイで冴えない大男のフーシ。空港の荷物係として単調な日々を送るフーシの唯一の楽しみは、戦車や兵士の小さなフィギュアを集めてジオラマを作ること。そんな息子を見かねた母は、出会いのチャンスを作ろうと誕生日にダンススクールのクーポンをプレゼントする。母親の期待にこたえようとしぶしぶ出かけたフーシだったが、そこで心に傷を負った一人の女性と出会い、孤独だった人生に変化が訪れるー。自分にコンプレックスを持ち、外の世界に飛び込む勇気を持たなかったフーシが、愛する女性を守りたい一心で、知らず知らずのうちに自分の殻を破り、新しい世界に飛び込んでいく。純情な大男フーシが初めて経験する、小さな恋の行方は…!?とびきりチャーミングで心揺さぶるオフビート・ロマンスに、誰もが虜にならずにいられない!

監督:ダーグル・カウリ
出演:グンナル・ヨンソン、リムル・クリスチャンスドッティル、シガージョン・キャルタンソン
配給:マジックアワー

公式サイト:http://www.magichour.co.jp/fusi/

 

 

帰ってきたヒトラー

6月17日より、TOHOシネマズシャンテほかにて公開

ヒトラーが現代によみがえり、モノマネ芸人として大スターになるというドイツのベストセラー小説を映画化。服装も顔もヒトラーにそっくりの男がリストラされたテレビマンによって見出され、テレビに出演させられるハメになった。男は戸惑いながらも、カメラの前で堂々と過激な演説を繰り出し、視聴者はその演説に度肝を抜かれる。かつてのヒトラーを模した完成度の高い芸として人々に認知された男は、モノマネ芸人として人気を博していくが、男の正体は1945年から21世紀にタイムスリップしたヒトラー本人だった。ヒトラー役を演じるのは、舞台俳優オリバー・マスッチ。

監督:デビッド・ベンド
出演:オリバー・マスッチ、ファビアン・ブッシュ、クリストフ・マリア・ヘルプスト
配給:ギャガ

公式サイト:http://gaga.ne.jp/hitlerisback/

 

 

トリプル9 裏切りのコード

6月18日より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開

迫真のリアリズム、極限の緊張感がみなぎる映像世界に予測不可能な裏切りと暴力が渦巻く、本格クライム・アクション
〈999-トリプルナイン〉とは職務中の警官が撃たれる非常事態が発生し、応援を呼ぶ際に使われる警察コード。『ザ・ロード』『欲望のバージニア』のジョン・ヒルコート監督がアメリカ随一の凶悪犯罪都市アトランタを舞台に放つ最新作は、この緊急コードが発動した瞬間、大胆不敵な犯罪に関わった登場人物の運命が激変する本格クライム・アクションだ。元軍人と悪徳警官で構成されたギャングが〈トリプル9〉を利用して警察を欺き、わずか10分間の空白の間に政府の重要施設を襲撃するという一か八かの計画を実行。研ぎすまされたリアリズムと極限のテンションがみなぎる映像世界は『フレンチ・コネクション』『ヒート』といった名作を彷彿とさせ、警察権力の腐敗や裏切りのドラマ、冷酷非情なバイオレンス描写に息をのまずにいられない。またケイシー・アフレック、キウェテル・イジョフォー、ノーマン・リーダス、ウディ・ハレルソンらハリウッドの実力派キャストが集結し、アカデミー賞女優ケイト・ウィンスレットが事件の背後に暗躍するロシアン・マフィアの女ボス役で強烈な存在感を発揮。最後に誰が生き残るか予測できない熾烈なサバイバルを描き、モラルがとち狂った現代のリアルな闇をえぐる新たな都市型ノワールが誕生した。

監督:ジョン・ヒルコート
出演:ケイシー・アフレック、キウェテル・イジョフォー、アンソニー・マッキー
配給:プレシディオ

公式サイト:http://999-movie.jp/index.html

 

 

ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン

6月18日より、角川シネマ新宿、アップリンク、吉祥寺オデヲンほかにて公開

母親に捨てられ、靴磨きや売春宿の客引きをした不遇な少年時代を経て、 “ショービジネス界で最も働き者”として音楽シーンに君臨したジェームス・ブラウン。本作では、黒人の権利を求める活動家としての顔、ビジネスマンとしての顔、そして、「ファンク」を発明した偉大なアーティストとしてのJBに肉薄。未公開映像と全盛期のライブ映像、バンド・メンバーなどの関係者、また彼に影響を受けたアーティストたちのインタビューで綴る、熱く、貴重な映像クロニクル!!監督を務めるのは、アメリカ兵がアフガニスタンのタクシー運転手を拷問死させた事件を描いたドキュメンタリー『闇へ』でアカデミー賞ドキュメンタリー映画賞を受賞するなど、社会派作品を数多く手がけるアレックス・ギブニー。ミック・ジャガーの呼びかけで本作を制作することになったギブニーは、JBの権利を管理するジェームス・ブラウン・エステート所蔵の資料を自由に見られるという前例のない権利を得て、貴重映像を発掘。これまでのジェームス・ブラウンのドキュメンタリーとは一線を画した仕上がりとなっている。

監督:アレックス・ギブニー
出演:ジェームズ・ブラウン、ミック・ジャガー、アル・シャープトン
配給:アップリンク

公式サイト:http://uplink.co.jp/mrdynamite/#index-intro

 

 

10 クローバーフィールド・レーン

6月17日公開

「スター・ウォーズ フォースの覚醒」の監督で、ハリウッドきってのヒットメーカーとして知られるJ・J・エイブラムスがプロデュースした謎のパニックアクション大作。ある日、見知らぬシェルターの中で目を覚ました若い女性ミシェル。そこには「君を救うためにここへ連れてきた」と話す見知らぬ男がおり、ミシェルと男の共同生活が始まるが……。ミシェル役は「ダイ・ハード」シリーズでジョン・マクレーンの娘ルーシー役を演じたメアリー・エリザベス・ウィンステッド。監督はこれが初長編作となるダン・トラクテンバーグ。脚本に「セッション」のデイミアン・チャゼル、製作総指揮に「クローバーフィールド HAKAISHA」のマット・リーブスが参加。

監督:ダン・トラクテンバーグ
出演:メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョン・グッドマン、ジョン・ギャラガー・Jr.
配給:東和ピクチャーズ

公式サイト:http://10cloverfieldlane.jp

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